「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか」(はてな年間100冊読書クラブ 23/100)

  • 「若者はなぜ3年で辞めるのか」の続編

最近は崩壊しつつありますが、
まだまだ日本企業を支配している
年功序列制度」に警鐘を鳴らしたと言える本
「若者はなぜ3年で辞めるのか」、
その「3年で辞めるのか」の著者による、
続編といった感じの本ですね。
「3年で辞めた若者は、その後どうなったのか」
追跡調査をしているという感じです。

  • 転進が成功した「スゴい若者たち」

もっとも、フリーターやニートといった、
会社を辞めた後に、低きに流れたケースを
取り上げているのではなく、
「転職して年収20倍」、「ベストセラー作家になった」、
「本場アメリNFLに挑戦」といった、
いわゆる「スゴい若者たち」が取り上げられています。
いあ〜、こういう本を読むと、
正社員ながら、仕事上の目標を失いつつあって
安穏としかけている自分が恥ずかしいですな‥(^^;)
最近は景気悪化により、「派遣切り」が話題になっています。
しかし、「正社員の自分にとっては、
ワークシェアリングが導入されたら問題だけど、
派遣社員が切られている間は、
とりあえずは対岸の火事だよな」
なんて甘いことを思っていたりしていました。
ところが、中にはこの本で取り上げられているように、
会社を飛び出して、外資系企業で高年収をゲットしたり、
しっかり自己実現をしていたりといった、
スゴい若者達がいる訳ですから‥

  • 能力のある人は、飛び出しても構わないですけど‥

彼らは、いわゆる「成功したアウトサイダー」ですよね。
もっとも、その背景には、厳しい実力主義の世界があり、
競争に敗れて、去っていく人達も数多い訳ですが‥
ただ、こうして「成功したアウトサイダー」を取り上げていながら、
「一度会社に勤めたら、最低でも3年は勤めるべき」
といった、多少矛盾している内容も見受けられますね。
もっとも著者自身、「自分は昭和的価値観に囚われている」
と自嘲していますけど。この本に出ているような優秀な人は
「会社を飛び出して、実力を試しても構わない」が、
私のような凡人は、今のところはとりあえず
会社にしがみつくしかない、といった感じかな‥(苦笑)
もっとも私も将来的には独立したいと思っていて、
そのために資格取得を目指してはいるのですが‥