アジアシリーズ 西武ライオンズ優勝

  • 日本勢4連覇は、厳しい道のりに‥

埼玉西武ライオンズが、アジアシリーズを制しましたね。
これで日本チームが同シリーズを
4連覇したことになります。
ただ、西武は予選では韓国のSKワイバーンズに敗退、
そして台湾の統一ライオンズに対しては、
予選・決勝とも辛くも勝ちましたけど、
両方とも苦戦を強いられましたね。
まぁ、日本シリーズで故障者が続発してしまい、
ベストのオーダーが組めなかったりする
不運もありましたね。まぁもっとも、
前年までアジアシリーズに出場した各チームも、
助っ人外国人選手が帰国したりはしていましたけど。

  • 韓国が台湾に敗れたのは、西武にとってはラッキーでしたね

今年は、西武がそのような満身創痍の状態であったこと、
及び韓国のSKワイバーンズのエースが、
北京五輪で日本チームを抑えた投手であったことなどから、
アジアシリーズではじめて、
日本チームが優勝できない可能性もあるのでは」
と囁かれていたりしました。
西武は予選ではSKに敗れましたが、
そのSKは予選で台湾の統一ライオンズに敗れました。
西武は統一を破っているので、
西武・統一・SKの3チームが2勝1敗で並び、
失点率でSKの予選敗退が決まりましたね。
SKにとって、統一戦はまさに痛恨の1戦に
なってしまいましたね。予選で統一に勝ち、SKに負けた
西武にとってはラッキーな結果となりました。
もっとも、決勝戦ではスコアレスドローの展開が続き、
西武がなんとか、足技を絡めてサヨナラ勝ちしましたね。
こうして見ると、日本・台湾・韓国のチームの間には
もはや余り力差は無いのかな、なんて思ったりもします。
韓国はともかく、台湾のプロ野球は、
八百長問題などで衰退している、
という話も聞いていたのですが。

  • スポンサー無し、観客動員不振で興行は厳しく

ただ、このアジアシリーズ
来年度の開催は微妙のようですね。
今年は昨年までのスポンサーであったコナミ
スポンサーから降りてしまい、
スポンサー無しの開催となりました。
賞金(優勝賞金は5千万円)や、
台湾・韓国・中国各チームの出張経費が
全て日本側(NPB)持ちであることや、
観客動員が不振に終わってしまったことなどが
影響しているようです。
そっか、各国チームは、顎足付きの招待だったんですね。
日本での開催、興行収入等は日本側に落ちるとはいえ‥
「それなら日本以外の開催で」という声もあります。
しかし韓国はこの時期は寒い上に、
ドーム球場が無いとのことです。
一方の台湾は温暖ですが、球場の収容人員の規模等からも
開催は難しい見込みのようです。

  • 「敗北が許されない」日本側にはプレッシャーが‥

また、日本側も、シーズン終了から
クライマックスシリーズ日本シリーズ
激戦を戦い終えた後に、更に追加で
このアジアシリーズということで、
選手達は体を休める暇もなく、大変ですよね。
このアジアシリーズ、日本では
「野球は日本がアジアでは一番の先進国である」
という自負からも、(北京五輪では韓国チームに
完敗したりして、この自負も怪しくなって
来ていますけど‥)「敗北は許されない」
という雰囲気がありますね。
そんなプレッシャーがかかることから、
「罰ゲーム」なんて言われてしまったり
しています。しかし、日本側のチームは、
日本シリーズが最大目標で、
日本シリーズを終えた直後の
このアジアシリーズの開催時は、
燃え尽き状態になっていると思います。
しかし、韓国や台湾の出場国は、
このアジアシリーズに照準を合わせて、
調整して来る、といった話も聞きますね。
今回、西武が韓国や台湾のチームに苦戦しましたけど、
今後もこのアジアシリーズが続くとなると、
日本チームが敗れる時も近いのかな、
なんて思ったりしてしまいます。