「使い捨て店長」(はてな年間100冊読書クラブ 67/100)
- 作者: 佐藤治彦
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2008/03
- メディア: 新書
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- 外食産業の低価格は、店長の過酷な労働の上に成り立って
先日読んだ「名ばかり管理職」(感想は↓)に関連している内容ですね。
http://book100.g.hatena.ne.jp/yukino77/20080926/p1
「名ばかり管理職」の本に登場していた、
マクドナルドの高野さんが、
この本でも取り上げられています。
最近は穀物高・原材料高により、
外食産業やファーストフードのメニューの値段も
上がりつつあります。しかし、「ハンバーガー60円」
「牛丼280円」など、価格破壊が進んでいた時代は、
この本に取り上げられているような、
「店長」などの「名ばかり管理職」の
過酷な労働の上に成り立っていたんですね‥
改めて実感されられました。
- リスクを全て店長に押し付けるコンビニチェーン
また、コンビニチェーンは「店長になって、
一国一城の主を目指して脱サラ」という甘い言葉で
開業者を募っています。しかし、「雇われ店長」でも
お店のオープン時には多額の資金が必要だったり、
また辞めようとすれば違約金の支払いがあり、
という感じで「チェーン側は決して損をしない仕組み」
がキッチリと出来ているんですね‥
リスクを全く取らない、コンビニチェーンの
余りに狡猾なところに、読んでいて腹立ちを覚えました。
加えて「店長研修」などは全くといって良い程無く、
労働組合は会社側の言いなりで、
従業員を守ってくれないなど、
ここまで腐りきった仕組みでは
もうどうしようもない、という感じがありますね。
残業代を払わずに長時間働かせる
「使い捨て店長・名ばかり管理職」という仕組みに
本格的なメスを入れる必要があるな、
と改めて実感させられました。