2006年 ワールドカップ 予選リーグ組み合わせ決定
もう数日前になってしまいますけど、
2006年のサッカードイツW杯の組み合わせ抽選がありましたね。
ここで、各グループ別の展望とかをしてみたいと思います。
抽選の結果日本は、グループFでブラジル・クロアチア・
オーストラリアと同組になりましたね。
正直「なかなか厳しい組み合わせだなぁ」という感じです。
FIFA世界ランク1位、ということは
シード国の中でも実力No.1のジーコ監督の母国のブラジルは
もちろん至難な相手ですし、他にもアフリカ勢ではなく、
日本が苦手な高さを誇るオーストラリアと同組になった、
というのも個人的には少々嫌な感じがします。
オーストラリアは前回まで苦杯を嘗め続けてきた
大陸間プレーオフを制しての悲願の出場ということで
意気が上がっているものと思われますし、
そして次回以降はオーストラリアはアジア協会(AFC)に加盟して
予選を戦う事が決まっており、「アジアの雄」日本との試合、
それも初戦ですから気合を入れて臨んで来そうですね‥
前回の日韓大会で韓国をベスト4に導いた
ヒディング監督の手腕も不気味ですな。
一方のクロアチアは日本が初出場の98年のフランス大会の
予選リーグで敗れている、日本にとってはある意味因縁の相手です。
是非あの時の雪辱を期したいところですね。
開催国ドイツは、恵まれた組み合わせになりましたね。
メンバー的にも首位通過は固そうですな。焦点は2位争いでしょうか。
南米予選で強敵に揉まれて来たエクアドルを上位に見ましたが、
エクアドルは予選のホームの試合で、高地に対するアドバンテージが
あった事を考慮すると、ポーランドの目もありそうです。
- グループB(◎イングランド・▲パラグアイ・トリニダード・トバコ・○スウェーデン)
前回の日韓大会は「死の組」に入りながらも、
アルゼンチンを退けて決勝リーグ進出を果たした
イングランドですが、今大会もなかなか厳しい組み合わせですね。
スウェーデン・パラグアイとの三つ巴の争いになりそうです。
南米の個人技<ヨーロッパの組織力と見て、
パラグアイが一歩苦しいかなと予想しましたが‥
- グループC(◎アルゼンチン・コートジボワール・セルビア・モンテネグロ・○オランダ)
ドイツ大会で一番厳しい組がこのグループC、と言われていますね。
前回は予選大会で消えたアルゼンチン、
同じ轍は踏みたくないところです。
実力国オランダとの首位争いになりそうですね。
最近のポルトガルには以前ほどの勢いがなく、
北中米の雄・メキシコが優位に試合を進めそうですね。
そんな中で、アジア予選の決勝リーグで日本と戦ったイランにも
チャンスはありそうな予感がします。
このE組もなかなか厳しいって感じですね。
イタリア・アメリカ・チェコのいずれか1カ国は
予選敗退の憂き目に合う訳ですから。
世界ランク2位のチェコは世代交代があまり進んでいない、
等を考慮して、1位通過はイタリアと予想しました。
ただ、アメリカも決して侮れないですね。
- グループF(◎ブラジル・▲クロアチア・△オーストラリア・○日本)
日本はオーストラリア・クロアチア戦を最低でも1勝1分け
以上で終えて、ブラジル戦に臨みたいですね。
日本はなんとか決勝リーグへ進出したい、という感じですが、
どのチームにも進出の目はありそうな感じです。
前回は開催国ということでシードされ、
予選リーグは割と楽な相手に決まりましたけど、
シードされない今回はブラジルと同組、
厳しい展開になりそうですな‥
- グループG(◎フランス・スイス・▲韓国・○トーゴ)
日韓大会ではまさかの予選敗退を喫したフランス、
今大会は雪辱を期したいところです。
組み合わせ的には恵まれた感もありそうですが、
欧州予選でも激突し、苦戦を強いられたスイスと同組になりましたね。
このあたりの相性等が本番でどう出るか、注目ですな。
初出場国が多く、苦戦を強いられそうなアフリカ勢ですが、
このグループのトーゴには勝ち抜きの可能性がありそうです。
最近実績的にもう一つの韓国との2位争いになりそうですね。
開催国ドイツのグループAと並んで、楽な組み合わせって感じですね。
日本もこのどちらかのグループに入りたかったな、と思ったりして(^^;)
ここはスペインとウクライナが順調に抜けそうです。
大会前の前評判は高いものの、
本番ではもう一つ実績を残せないことの多い(^^;)スペインですが、
今回は恵まれたグループに入って、
予選リーグから波に乗れるでしょうか?
「ローマから日本が見える」(はてな年間100冊読書クラブ 84/50)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2005/06/24
- メディア: 単行本
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- ローマ帝国の「まとめ」的な位置づけで使える本カナ
著者の塩野七生さんといえば、ライフワークになっている大作
「ローマ人の物語」で御馴染みですけど、
この本はその「ローマ人の物語」の入門編って感じでしょうか。
ローマ帝国の魅力が、塩野さんが興味を惹かれている点を中心に
一冊の本でコンパクトに書かれているって感じですね。
「ローマ人の物語」は個々のエピソードは興味深いのですが、
非常に分量が多いため、「ローマ帝国全体」を捉えようと思うと
ちょっと難しいものがあるかなって感じです。
そんな時にこの本を「まとめ」的な位置付けで使えそうですね。
ただ、本書に記載されているのは、ローマ帝国の全史ではなく、
カエサルの死後、アウグストゥス(オクタヴィアヌス)による
帝政の確立までではありますけど‥
- ローマ帝国が長続きした理由
ローマ帝国が長続きした理由として
「敗者に寛容であったこと」があげられていますね。
帝国主義時代の植民地支配とは違い、
敗者にも順次ローマ人並みの権利を認めていたそうです。
そうすることによって、敗者をローマに同化させて取り込み、
拡大していったという感じでしょうか。
また「独裁を嫌った」ことも特色の一つですね。
カエサルがブルータスらに殺されたのは有名ですが、
ポエニ戦争でカルタゴの名将ハンニバルと戦い、
勝利の立役者となったスキピオでさえも、最後は糾弾され、
自殺せざるを得なくなったりしたそうです。
上記のようなローマ帝国の特徴について、
同世代のアテネやスパルタと対比したりして、
鮮やかに描かれていますね。