「鉄道の未来学」(はてな年間100冊読書クラブ 12/100)

鉄道の未来学 (角川oneテーマ21)

鉄道の未来学 (角川oneテーマ21)

  • 鉄道の将来像は、競争激化と少子化で厳しい‥?

新幹線や通勤路線など、鉄道の「未来」に焦点をあてて
将来像を予測している本ですね。
例えば、「東海道新幹線は耐用年数が近づいていること」
(そのため、JR東海リニア中央新幹線の建設を急いでいる?)
や、建設中の新幹線(北陸、北海道など)の
路線の概略などが、掲載されていますね。
新幹線が開業すれば、並行在来線の経営が厳しくなること、
また高速道路の整備や格安航空(LCC)などにより、
鉄道の経営環境は、今後もますます厳しくなる見込み、
とのことですね。また、少子化による利用者減の影響も
鉄道経営には影を落とすようです。
阪急と阪神経営統合は、村上ファンドのとばっちりでしたけど、
著者は、今後は大規模な再編もあり得る、と想定していますね。
JRグループの中での再編や、グループを越えた再編など。

  • 治安の悪化で、電車に乗れなくなる‥?

鉄道業界がそのような状況である以上、
積極的な投資は期待できないため
(また、乗客が沢山乗らないと儲からないため)
通勤ラッシュの解消も、期待薄とのことです。
まぁ鉄道会社は、ほぼ全てが内需に頼っていますから、
今後人口減少社会に入る日本では、先行きは厳しいのでしょうね。
そのため、JR各社が海外に対して
新幹線技術の売込みに熱心だったりと、
海外に活路を見出しているのでしょうね。
また、本書では、将来的には
「治安の悪化で、海外(ニューヨークの地下鉄など)のように
電車の利用が困難になる」といった事態が起こったりすると
予想されています。電車の中で居眠りが日常茶飯事の
日本では今のところ考えづらいですが、
そのような状況にならないことを、期待したいですね。

 2013年WBC 日本代表、決勝ラウンド進出

  • 1次ラウンド終了時は「やっぱ今回はダメ」だと思っていましたが‥

イチロー選手らMLB組が全て欠場することもあって、
開幕前は盛り上がりを欠いていたように見える、
今回のWBCですが、日本代表が尻上がりに調子を上げ、
3連覇に向けて、期待も高まって来ましたね。
とはいえ、1次ラウンドは、格下とも言える
ブラジルや中国相手に辛勝、ライバルのキューバには敗れましたね。
1次ラウンドを通じて打線が低調だったこともあって、
この時点では、「やっぱ今回はダメ、3連覇なんてとても無理」
と確信していました(笑)この流れが変わったのは、
2次ラウンドの初戦・台湾戦でしたね。この試合、
台湾の先発・MLBで活躍していた王建民投手を打てずに、
ほとんどの時間でリードを許す、終始敗色の濃い試合でした。
しかし、日本代表は土壇場の9回裏2死に追いついて、
最後には逆転勝ちをおさめる、という
なんともドラマティックな展開になりましたね。
この試合後は、打線がようやく覚醒して?
続くオランダ相手の2戦は快勝、2次リーグ1位で
決勝ラウンドに進むことになりましたね。

  • 各国とも力をつけて来ており、もはや侮れないですね…

ここまでの、今回のWBCで目を引くのは、
「日本・米国・キューバ・韓国以外の参加国も、
力をつけて来ている」ということでしょうか。
今大会、日本には2戦2敗のオランダですが、
ここまで、キューバや韓国を倒しています。
日本も、調子が上がっていない状況だったとはいえ、
ブラジルや中国相手に苦戦を強いられ、
台湾とは上記の通り、敗戦濃厚な試合展開でしたね。
また、別リーグのアメリカも、メキシコに敗れるなど、
今大会は、ここまで全体的に
「番狂わせ」が多かったように思います。
これも、各国が力をつけて来ている、という証なのでしょうね。

 「大事典これでわかる!医療のしくみ」(はてな年間100冊読書クラブ 11/100)

  • 新聞の連載記事を、まとめた本

本書は、新聞に連載された
「医療」に関する記事をまとめたものですね。
その道の専門家が書くと、
小難しくなりがちなテーマですけど、
元が新聞記事ということもあって、
解りやすく書かれているかな、という感じですね。
内容的には、医療費や医療事故など、
最近マスコミを賑わせている「医療の問題」、
不評により廃止されようとしている
後期高齢者医療制度などの「現在の医療制度」、そして、
病気の内容などの「医療知識」などが掲載されています。

  • 用心のための、常備本として

若いうちは、健康ということもあって、
医療に関する関心は、あまり高まらないかと思います。
ただ、いざ病気にかかってしまった時に、
知識が何も無いというのも怖いものなので、
本書のような本にあらかじめ目を通しておいて、
知識を得ておくのも、良いことだと思います。
また、万が一のときに備えて、家庭に常備しておきたい本、
という感じもしますね。新書本ではありますが、
かなりボリュームのある本に仕上がっています。
まぁ、「健康第一」で、医療にはお世話になることが
無いことが、一番良いのでしょうけど‥また、「医療」って、
出来ればあまり関わりたくは無いことなので(苦笑)
意識づけをしないと、知識もあまり身にはつかないですからね。

 48グループ、相次ぐ卒業発表

  • 48グループ、13年もネガティブな話題が続いて‥

こちらもまた時機を逸した内容になりますけど、
今年に入って、48グループでは
メンバーの卒業表明が相次いでいますね。
48グループの2012年は、明るい話題よりもむしろ
指原莉乃さんや前田敦子さん(卒業後でしたけど)などが
スキャンダルで世間を騒がせた印象が強かったです。
2013年も、峯岸みなみさんの坊主騒動が、
国際的に話題になってしまいました。また、握手会では
メンバーや参加者が怪我をする事故が相次いで発生するなど、
残念ながら、ネガティブな話題が絶えない感がありますね。
そのような、杜撰な運営体制を象徴するかのように
総合プロデューサーの秋元康さんも
「もう万策尽きた」と発言したそうですね。48グループは、
今年は本格的に衰退への道を辿ることになりそうですね。
そんな状況下の、メンバーの相次ぐ卒業表明は、
「泥船からの一早くの脱出」という感が強いですな…

  • 既に10人以上が、卒業表明中

AKB48では、河西智美さんや板野友美さん、
NMB48では福本愛菜さん、そしてSKE48では
昨年一足先に発表されていた矢神久美さんに続いて、
今年に入って発表された、小木曽汐莉さんや秦佐和子さんなど、
現在既に卒業表明をしているメンバーは、
48グループ全体で、10人以上に上っていますね。
このうち、人数が多いのはSKE48ですね。
W松井」こと、松井玲奈さん・松井珠理奈さんに続く
SKE48内の人気3番手争いの一角を占めており、
昨年のAKB48選抜総選挙では、いずれも
アンダーガールズ」にランクインを果たしていた、
矢神さん・小木曽さん・秦さんの卒業は、
SKE内の今後の序列や、本年度のAKB48選抜総選挙の結果に
大きな影響を与えそうですね。SKE48からは、
この他にも、平松可奈子さんや高田志織さん、
桑原みずきさんといった、SKE48設立から在籍している、
1期生メンバーの卒業が発表されていますね。

  • AKB48SKE48の、卒業に対するスタンスの違いは‥

メンバーがなかなか卒業せず、チームに欠員が発生しないため
研究生がなかなか正規メンバーに昇格出来なかった
AKB48とは違って、SKE48は、グループの人気を頼みに
いつまでも組織にしがみつくのではなく、
比較的あっさり卒業を決めるメンバーが多いですね。
このあたりは、SKE48のメンバーは、親元で暮らしている
地元出身のメンバーが多いため、今後の進路を
比較的柔軟に考えることが出来から、ということでしょうか。
それは逆に、「プロ意識が低い」ということにも繋がりますね…
もっとも、声優学校への進学を決心して卒業する
秦さんやAKB48仲谷明香さんのようなケースもありますけど。

 「時刻表タイムトラベル」(はてな年間100冊読書クラブ 10/100)

時刻表タイムトラベル (ちくま新書)

時刻表タイムトラベル (ちくま新書)

  • 鉄道に関しては「昔は良かった」と

昔の「時刻表」を紐解くことによって、
国鉄時代へタイムトラベルに誘う、といった内容の本ですね。
「昔は良かった」というセリフは、
「年寄りの繰り言」、という感もあります。
しかし、鉄道に関しては「昔のほうが、面白味があった」
と言えるのではないでしょうか。
昔の国鉄は、安心安泰「親方日の丸」の元で、
大赤字を垂れ流していましたけど(笑)
その分、ローカル線に代表されるような、
大赤字で非効率な、一方でマニアの関心を引くような
路線や列車が沢山ありましたね。
国鉄民営化にあたって、ローカル線の廃止など、
効率化が進められ、本州3社のJRは、
株式上場も果たして、優良民間企業になりましたけど、
その分、確実に面白みは減ってしまったのかな‥と思います。

個人的に面白かったのは、「多層建て列車」の章でした。
国鉄時代は、利用者の利便性を考慮して?
複雑な多層建て列車が、走っていたそうですね。
よくもまあこれだけ、パズルの如く組み合わせたなぁ、
と思いました。車両や乗務員のスケジュールとか、
立案がすごく大変そうな気がしてしまうのですが。
仙台から、花巻・釜石・宮古・盛岡経由の弘前行き、
なんて列車もあったりして、
一度乗り通してみたかったと思います。
「列車編成」の章では、昔は、「車両運用の効率性を
犠牲にしてまでも、1等車と2等車との区別を厳密にする」
という方針が貫かれていたりして、
昔の「格差社会ぶり」が実感出来た思いでした。
まぁ、昔は要人も夜行列車を利用していたそうなので、
仕切り(区別)を厳密にしておく
必要があった、というところでしょうか。

  • 食堂車は‥それほど憧れは無かったですね

「戦前の鉄道」の章と、「食堂車」の章は、
個人的には多少実感に乏しかった、という感がありました。
まぁ、「流れる車窓をお供に楽しむ、食堂車」は、
個人的には、「食堂車の食事は不味くて高い」
という印象がありました‥(^^;)
今ではもう一部の列車を除いて、
食堂車の体験は出来ないですけど、
食堂車については、それほど憧れも無かったですね(笑)
そんな印象を抱いていたことも、理由でしょうけど。

 先週の「土曜スペシャル」(3/2放送分)

先週の「土曜スペシャル」は、「極旅」シリーズでしたね。
「達人と行くガイドに載らないマル秘ツアー」とのことです。
2時間の放送時間中に、「マル秘ツアー」4本が放送されましたね。
最初は「城めぐり」、中国・四国地方の城めぐりでしたね。
松山城丸亀城・小豆島を経て、備中松山城をめぐっていましたね。
伊予の松山城松山市内にあり、ツアー旅行では
道後温泉あたりと一緒に訪れることが多そうですけど、
実は、仕掛けがあちこちに施された「鉄壁の要塞」だったそうですね。
戦国の世は終わった江戸時代の築城だそうですが、
逆に江戸時代だからこそ、西国(主に九州)の外様大名に備えて、
鉄壁の要塞になったのでしょうか。
小豆島にはお城は無いものの、大阪城の石垣は
この小豆島の石が使われたそうですね。
そして備中松山城、日本一高い場所にある山城で、
麓からは30分近く上る必要があるそうです。
明け方に雲が出ていると、「天空の城・竹田城」と同じく、
「雲海に浮かぶ城」となるそうですね。その様子を見てみたいものです。

  • 冬の北海道「秘境駅めぐり」は、雪中行軍

2本目は「秘境駅めぐり」でしたね。
秘境駅」といえば、牛山隆信さんが著名ですが、
この番組の「極旅ツアーコンダクター」は、
「鉄道全駅訪問」で著名な、横見浩彦さんでしたね。
横見さんとしては、案内役を務めつつも、
「他人の褌で相撲を取っている」違和感があったことと思います…(^^;)
舞台は冬の北海道のため、雪に埋もれた駅が多かったですね。
列車の本数が少ないため、「雪中行軍で隣の駅まで歩く」
場面もありました。横見さんは、テンションが上がっていましたけど(笑)
小島よしおさん等のゲスト芸能人にとっては、災難でしたね…(^^;)
古い駅舎が残っている駅もあれば、あまりに乗客が少ないため(笑)
家庭用の「物置」を待合室としている駅(糠南駅)もありましたね。
今回は、1日目は宗谷本線の各駅、
2日目は石北本線の、鉄道マニアの間では
「白滝シリーズ」として有名な、秘境駅を巡っていましたね。

 「プロ野球二軍監督」(はてな年間100冊読書クラブ 9/100)

プロ野球 二軍監督--男たちの誇り

プロ野球 二軍監督--男たちの誇り

  • まず、世代間の価値観の違いに悩む二軍監督

華やかな一軍の監督とは違い、
陽のあたることの少ないプロ野球の二軍監督、
本書は、その二軍監督や二軍の選手達を描いた内容になりますね。
「若手選手の育成と、成長した選手の一軍への送り出し」が
二軍の主な任務かと思いきや、その背景には色々あるようですね。
まず、二軍監督と新入団の若手選手では、
親子ほども年が離れていて、価値観も大きく異なっています。
「いまどきの若者の特徴として」よく言われているように、
ハングリーさが欠けていたり、すぐ挫折してしまったり。
二軍の監督やコーチ達は、まずそこで戸惑うようですね。
また、誰もがアマチュア時代には輝かしい実績を残している
「お山の大将」ですから、もともと尊大な、
他人の意見や忠告など、聞く耳を持たないところもあったりします。
少し前に話題になった、埼玉西武ライオンズ
菊池雄星投手とデーブ大久保コーチとの暴行・確執も、
この世代間の価値観の違いに、起因しているそうですね。
まぁ、サラリーマン社会の上司と部下の関係に
似ているようなところもありますね。
一軍からは「一軍に不足している機能に見合った選手を供給する」
という要求を突きつけられ、一方では、
「部下の若手選手の育成」もしなければならない、
まさに二軍監督は、プロ野球界の「中間管理職」ですな。

  • 必死に頑張る選手には、情も移る二軍監督

北海道日本ハムファイターズの二軍監督として、
性格に問題のあった(笑)大器・中田翔選手を
矯正して一軍で通用するまでに育てた水上善雄さん、
二軍監督を経て一軍監督に就任した西武の渡辺久信監督と、
後任の二軍監督・片平晋作さん、
その二人に影響を与えた広島東洋カープの二軍(山崎立翔監督)、
などが、本書では取り上げられていますね。
若手選手との価値観の違いに戸惑いつつも、
必死に頑張る選手達に対しては、つい情が移ってしまう
二軍監督の人間味にあふれる様子が、描かれています。
中田選手のほか、渡辺監督が目をかけた栗山巧選手や、
投手から打者に転向した嶋重宣選手など、
長年の二軍暮らしを経て、遂に花開いた選手もいれば、
尾崎匡哉選手や江川智晃選手など、
ドラフト1位指名された期待の星ながらも、
いまだに二軍で苦しんでいる選手もいますね‥
まぁ、プロの世界は、実力(この本によると、
実力だけではなく、「球団が求める能力を持つ」といった
運にも左右されるようですが‥)シビアではありますけど
プロ野球好きな人にとっては、
興味深く読める内容の本かと思います。